2014年8月29日金曜日

歴史の授業と山川出版からの脱却

山川出版の教科書や用語集等あれを覚えられる人は天才だと思う。一般に中学までは教科書があって、それを先生がわかりやすく板書して説明してくれる。終わったら単元ごとテストをして確認していく。中学までの分量であればそれでよいのだが高校になってくると同じような授業をしている場合、量が圧倒的に増えるので、板書に必死で説明を聞く時間がない。あんなことをして給料をもらっているシステムがまずおかしいがそもそも『教科書がわかりにくい』ことが大問題。初めからわかりやすい覚えやすいの使おうよと言いたくなる。ただ教科書を買わせて全く使わない一部進学校以外は教科書を使わざるを得ないルール。仕方が無いので板書の疲れを減らすため書き込み式ノートを買わせる。といっても社会科教師の授業の板書は対応してないので結局全部書く、山川ノートも解答配布せずこれも書くという異常事態が私の高校であった。中学の分量だと書き込み暗記が教師側も理解度がわかるので利用しているが分量が多くなったら書き込みノート式には反対だ。中学の時だって合格ノートは書き込みは基礎だけだった。そこで提案、使わざるを得ない生徒は、せめて書き込み式ノートはマシなのを使う。マシというのは駄目な部分があるのだが解答は穴埋めしたものを縮小コピーして再掲して欲しい。


『大学受験 ココが出る!! 日本史ノート 歴史総合,日本史探究 五訂版』
『大学受験 ココが出る!! 世界史ノート 歴史総合,世界史探究 四訂版』
あくまで基礎、穴埋めまとめ部分、欄外や入試問題どうでも良い。最低限で書き込み式ノートは終わって良い。使い方は横に解答を置いてひたすら埋めていく。あとから埋まったものを含めてノートに整理されている形で暗記。熟読&熟読である。また、肉付けはあとからパノラマや金谷の日本史やターゲット4000でやること。当然このやり方だとはじめからパノラマや金谷の日本史などの基本書でいいじゃんとなる。まさにその通りである。

どこかの先生の授業や他のレビュワーを否定するなら自分のやり方を提示しろというのが口癖であった。一応学校でやるべきことを示しておく。一般の学校では二回教科書を通読するはずだ。二回目はまとめとしてなので実質一回。これを三回か四回にしてほしい。簡易に書くと、基礎一回、基礎まとめ一回、標準発展一回、全部のまとめ一回となる。基礎とは何かと聞かれたら、上記ノートに書いてある範囲だ。書いていないことを詳しくするのが教師の役目と思うなら、それは勉強のさせ方が間違っている。テストも書き込み式ノートからしか出題してはいけない。基礎が終わって出来るようになって初めて難しいものに進んでいくべきなのだ。流れが大事と言われるが流れが何かまったくわかってない。流れを理解している状態になるためには、基礎事項全てを一度終わらせることだ。こちらの書き込み式ノートを使用した授業をする教師としては板書せずに書き込み式ノートを読んで、語句、因果関係を解説することに集中して欲しい。当然解答は配布しておくべきだ。授業きかなくなるという教師は自分の授業がダメなことを自覚すべき。

再度、念押し、どうしてもやりたいという人、授業労力軽減目的(予習で穴埋めとある程度の暗記をしておく)で使う人以外必要なし。やらなくて良い参考書問題集。教科書ではなくパノラマなどの基本書でなく簡易にまとめたもの、学校の年間の板書ノートが欲しい人ははじめる世界史とはじめる日本史を見てほしい。赤シートで隠せる重要語句が既に書き込まれているまとめがついている。

書き込み式ノートをやる無理やりこじつける理由。基礎事項をこの範囲に限定する。教科書のわかりにくいものを覚えるべき形でまとめてくれているため、教師の板書を書かなくて済ませるために使う。教師は板書しなくて良くなるため使う。書いて覚えるためではない。

山川出版という強力なラスボスがいて、出す参考書他社が追随し、生徒も全部使わないと取り残される気になる。山川出版や書き込み式ノートからの脱却が不可欠。読んで覚える、理解して覚える。読んで覚えたらチェックする。というパターンを確立させることだ。山川出版の書籍で覚えられる人は無視してほしい。

大学受験参考書best『世界史』


『大学入試 ストーリーでわかる世界史探究【古代・中世・近世】』
『大学入試 ストーリーでわかる世界史探究【近代・現代】』
歴史というものがそもそも何なのかといった疑問はさておき入試にでるのは政治である。侵略と統治が政治で権力の象徴であった。戦争で勝った負けた何が面白いのだと思っていたがこれが政治だったのだ。テーマごとのかたまりを順に理解暗記していくことが全体として流れというものにつながっていく。説明も因果関係を明らかにしながら詳しさを保っている。


『時代と流れで覚える!世界史用語』
世界史の上記基本書と並行してインプットしたものを地図・表とともに確認する。ここに書いてあるのは絶対に抑えたい基本だけ。限定し赤シートで隠しながら隙間時間を利用し完璧にする。


『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集 本当によくでる「究極の100題」(大学受験TERIOS)』
ストーリーでわかる世界史と時代と流れをインプットしたらヒストリアでアウトプット。解説を読み込んで自分の物にする。予習でインプットして授業で教科書読みながら講義を聞く。ここをクリアできれば現役生としては十分合格。授業の形式や各人の能力によるが教科書資料集を適宜参照し肉付けしていく。この後は必要に応じて共通テスト過去問予想問、各大学過去問予想問。


『高校 100%丸暗記 世界史年代:マンガとゴロで覚えやすく忘れない (受験研究社) 』
暗記ばかりで申し訳ないが575のリズムのゴロ暗記。


『最新世界史図説タペストリー 二十三訂版』
毎年3月頃に改訂版が出版されるので確認。学校指定があればそれで。探求に対応した理由と比較の部分がしっかり考えられて作られている。


『判る!解ける!書ける!世界史論述 (河合塾シリーズ)』
論述が必要な人用。

2014年8月21日木曜日

中学参考書best『理科』


『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科[物質・エネルギー]』
『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学理科[生命・地球]』
以前まで図でわかる中学理科Z会の塾の講師湯村幸次郎氏の未来を切り開くシリーズだったが改定なされないため変更。解答部分をコピーし本編を3回読んだ後本編を見ながら穴埋め。穴埋め出来たら基本事項に絞ってあるのでそこを暗記。ある程度できたら本編に戻って肉付け。ある程度理解し読み込んだら赤シート隠しテスト、漢字は別途ノートに書く。これの繰り返し。


『わけがわかる中学理科』
クイズ形式で仕組みを理解できる。


『最高水準問題集 中1理科 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中2理科 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中3理科 (シグマベスト)』
合格ノートをこなせたら挑戦して欲しい。

中学参考書best『社会』


『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理 (高校入試実力メキメキ)』
『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学歴史 (高校入試実力メキメキ)』
『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学公民 (高校入試実力メキメキ)』
中村 充博氏はきちんと歴史をupdateして参考書を執筆されている。通常本体と別冊解答という形だがこれは別冊部分が穴埋め冊子、本体が簡潔でありながら詳しい解説となっている。社会においては教科書は覚えられる形でまとめられていないこと、覚えて欲しい形になっていなこと、問題がついていないので教科書ガイド、教科書ワークは不要なこと。より優れたこの参考書兼問題集を使用することになる。別冊基本事項穴埋め冊子は全てコピーして三回本編を読んだあと本編を見ながら穴埋め。穴埋め終わったら埋めた解答隠しながら自分でテスト。間違った個所を覚え直す。出来るようになったら再度本編を読み込む。書いて覚えるのは基礎事項だけに絞り時間がかかる詳細、枝葉は読んで覚えるという形に工夫されている。今まで勉強してこなかった場合、暗記事項だらけで度肝を抜かれると思う。社会は暗記。


『中学 マンガと地図で100%丸暗記 白地図&用語 (受験研究社)』
以前は『中学 まとめノート 白地図:書き込むだけで得点UP! (受験研究社)』を推していたがそれの小型暗記本。半額でコピーも不要なので交代。赤シート隠しも使える。書き込みは合格ノート(コピー)で漢字習得、こちらは隙間時間にひたすら暗記。地図場面は同数でちょっぴり新しい。違いは小ささと世界遺産程度。


『わけがわかる中学社会』
原因と結果や理由をクイズ形式でまとめてある。


『最高水準問題集 中学地理 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中学歴史 新訂版 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中学公民 (シグマベスト)』
成績優秀者は是非挑戦して欲しい。

2014年8月18日月曜日

中学参考書best『英語』


『できた!中1英語 文法 (中学基礎がため100%)』
『できた!中2英語 文法 (中学基礎がため100%)』
『できた!中3英語 文法 (中学基礎がため100%)』
レイアウトには一部少しクレームを言いたい個所もあるが現在では最高の文法問題集。見開き構成で解説と練習の分量が半分ずつ。家庭教師が解説以外にポイントとして言いたいことは欄外にきちんとある。解説が欲しいタイミングで例文個所にあるので文句なし。下段に覚えておくべき単語ものっている。この問題集が出来たかどうかの判断基準は、
  • 例文を訳せるようになる
  • 文法解説の理解
  • 練習問題の解答一致
これ以上簡単なものはあったとしても点数に結びつかず、入試対応できていないと思える。
『くもんの中学英文法―中学1‾3年 基礎から受験まで (スーパーステップ)』http://amzn.to/2kV3CGQは人気があるようだが問題を解くという作業が根本的に足りないので基礎固め100の方が圧倒的に良い。同シリーズに単語・読解編とリスニング編があるがやる必要はない。文法編の下段に単語がのっているのでそれを確認する。英単語集を勧める家庭教師もいるが中学においては教科書と参考書に出てくる英単語をすべて覚えれば良い。 参考書を適正に使用していれば自然に覚えられるはずだ。リスニングに関しては学校の授業と教科書ワークで十分。


『高校入試 とってもすっきり 英語長文 改訂版』
この本の著者であるtoeic本等執筆されてる入江泉氏 。学年に関わらず使用でき、あっさりとしていながらも解説が良い。中学英語の総復習にも使える。英文の分量、質、形式、設問も良い。教科書と同様に何度も繰り返し音読し、英文のまま意味が掴めるようになれば最高だ。1年生から使用可能な長文読解としては教科書とコレしかないので是非。改訂版により1つ文章変更されたが古いのを持っている場合は買いなおす必要なし。気にしなくて良い。世間は狭い→食品ロス
『中学 トレーニングノート 英語長文(標準)』
『中学 トレーニングノート 英語長文(発展)』
改訂されて英文も全て入れ替えてアップデートされたトレーニングノート。ちょっぴり価格も上がったけど分量も増えた。重要事項のまとめ(構文)、全訳、単語、読解の解説、設問の解説有りと素晴らしい。標準でも受験生レベルなので教科書(ガイド)、すっきり英語長文、くもんの英文法などに準ずる参考書などが出来てから使用。



『最高水準問題集 中1英語 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中2英語 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中3英語 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中学英語長文 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中学英作文 (シグマベスト)』
『最高水準問題集 中学英語リスニング (シグマベスト)』
いわずと知れた最高水準問題集。特進もあるがこちらは約半分標準問題、半分難問、たまに劇ムズ。そこらへんの進学塾のテキストより数倍良い。得意科目は進学塾コースの奴らをごぼう抜きにしよう。成績優秀者かつ得意科目でない限り不要。以前のも悪くなかったけど解説改善された?


『中学教科書ガイド 英語 1年 東京書籍版』
『中学教科書ガイド 英語 2年 東京書籍版』
『中学教科書ガイド 英語 3年 東京書籍版』
学校の先生は恐らく読んで、訳して、解説という順で進めていく。場合によっては生徒に当てて訳しなさいと命令し、間違っていると訳だけ答えて解説しないという無能教師には少なからず存在する。教科書ガイドは完璧とは言い難いが十分助けてくれる。一文ずつ取り出して重要な単語、熟語、文法事項をきちんとどのような形で理解し、暗記するのか掴み取ることができる。参考書マニアから言えば、まともなガイドがある教科書選らんでよと本末転倒な突っ込みをいれたい。使用教科書を確認の上購入されたい。参考書紹介ブログとして一例として東京書籍ニューホライズンを挙げておく。


『中学教科書ワーク 英語 1年 東京書籍版 (オールカラー,付録付き)』
『中学教科書ワーク 英語 2年 東京書籍版 (オールカラー,付録付き)』
『中学教科書ワーク 英語 3年 東京書籍版 (オールカラー,付録付き)』
教科書に問題はついておらずどのような形で 出題されるのか、教科書ガイドでインプットしたものをアウトプット出来るか演習する。完全準拠問題集と言われる類のものでは、教科書トレーニングと教科書ワークの2択。これらを定期対策用とすると受験用参考書を一切買ってはいけないというルールだと教科書トレーニングも良いかなと浮気しそうになる。客観的に定期テスト対策として見た場合作成側のコンセプトとして何がしたいのかわからなくなり、定期テスト対策以外のもの、教科書から延長して受験対策の類の問が入っているのはいただけない。この程度の増問だと結局他の参考書問題集を買う羽目になる。また紙の質から教科書ワークの方がチープだと思うが参考書を開きやすく使いやすい。一例として東京書籍版ニューホライズンを挙げておく。必ず使用教科書を確認すること。 英語はまず、『文法』と『読解』に分ける。入試問題を見ると一部ハイレベル高校除いてほとんど文法問題。学校の授業は難しく文法も何も知らない状態で教科書を読み文法問題ばかりの定期テストを受けることになる。定期テスト対策としては教科書ガイド、教科書ワーク両方必要な唯一の教科。読めるようになり、単語を覚え、熟語、文法理解と暗記。全訳と内容の理解をした上でテストに臨む。テストは必ず教科書のページがコピーされ空欄や下線、選択などで選ばせる形式で教科書ワークがズバリあたるはずだ。当たったと喜ばず定期テストは授業でやった個所、教科書から出るのが当たり前ということを覚えておくこと。


『最高水準問題集 特進 中学英語長文』
英文、設問の質が良くて読解の解説があって全訳が載っている。当たり前のようで全然無い。最高水準特進はこれを世の中の中学生は解ける人が居るんだよな…。

小学校の総復習『最低限・一般組・順位中以下』


『わかる! 教えられる! 小学校6年分の算数』
新課程とか関係なく普遍の算数の基本をわかりやすく書かれている。アマゾンの評価が星2なのが信じられない。
『10日でしっかり総復習! 小学6年間の算数』
新課程対応の問題集。解説はあっさりしているが一定の網羅性とこのレベルの場合問題自体が暗記事項レベル、必須獲得事項なので全くできない子は歌丸さんでもう少し出来る子はこれで頑張る


『10日でしっかり総復習! 小学6年間の漢字・言葉』
小学校で習う漢字と言葉。


『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける (ドラえもんの学習シリーズ)』
小学生の国語力を測るベストな方法が読書感想文だ。ただし、大抵の国語の教師は『読書感想文は自由に書きなさい』と教え、教えることをはじめから放棄している。少なくとも点数や順位あるいはコンクールなどで評価される上位者の作文には基準がある。いくつかの『型にはめる』書き方のパターンを訓練しその強制の中で自分なりの自由を見出すのである。例えば、初めにタイトル、自分の名前、段落をあける等基本ルールを教えたあと、なぜその本を選んだのかを一段落目に、作者の他の作品の紹介を二段落目に、次にあらすじや感想を織り交ぜ、まとめの感想を書く。本という仮想のなかから現実の自分の世界を振り返り今後どうしていくのかを書いてみる。いくつかのパターンを組み合わせたり、こんな型にはまった文章なんぞ書きたくないと思わせればしめたものだ。


『くらべてわかるできる子図鑑 理科 新装版』
『くらべてわかるできる子図鑑 社会 新装版』
数学の基礎と感想文を書く訓練をすれば小学生の勉強は終わりにしたい。しかし、一応理科社会にも触れておく。今はインターネットで小学生でも地球の裏側まで行ける時代だ。情報が多い時代に比較したり興味を持つ分野を探すというのは案外難しいのかもしれない。この参考書は良いが個人的にはこの本を監修されてる、はなまる学習塾には行きたくないであろう、さめた子供であった。